~自立した大人になるための最初の一歩はキッズコムから~


学童型子どもコミュニティ「キッズコム」を運営

NPO法人夢コネクト 理事長森本紀子さん

 

 

☆学校にも学童保育があるのにどうして「キッズコム」を作ろうと思ったのですか?

 

私自身も働きながら子育てしてきたワーキングマザーだったので、子どもを学童保育に預けていました。仕事から帰ってきて、子どもに「今日は学童で何をしてきたの?」と聞くと「マンガを読んでた」との答え。なんだか時間がもったいなあと思ったことがきっかけです。もちろんマンガを読むことで、子どもがくつろげる時間も大切ですが、それだけでなく、学童保育ならではの学びの場もあるべきと思いました。もともと私は仕事として「教育」にかかわっており、小・中・高校で授業コーディネートを行ってきた経験もあります。その経験を活かせば、新たな形での学童保育が出来ると思い、2012年に「キッズコム」をつくりました。


☆ご自身の経験を活かして夢をかなえたわけですね。そうやって作ったキッズコムのこだわっているところを教えてください

 

ポリシーは子どもを自立・自律した人に育てたいということです。また、キッズコムでは『自立・自律した人』ということを『自分のアタマとココロとカラダを使って行動できる人』と表現し、スタッフはもちろん、子どもたちにも伝えています。これは、キャリア教育や就職活動の支援をしてきた経験が活きていると思います。


☆最近、就職活動がうまく行かなくて悩んでいる大学生が多いと聞きますよね

 

大学生の多くが就職活動を始めてから、「自分は何がやりたいのかわからない」「自分のことを第三者にうまく表現できない」といったことで悩んでいる現状を見て、小学生のうちから「自分で考える、決める」と言った経験をたくさん積んでおく必要があると気づきました。それには、学校のように一方的に“教える”のではなく、子どもたちと一緒に考えることで、子どもたちの視点をとりいれていくことも重要です。子どものうちから自分と向き合い、他人に自分の意見を伝えるって大切ですよね。そこはこだわっています。


☆自立・自律するために、キッズコムではどんな活動をされているのですか?

 

ただのお預かりではなく、夕方から曜日替わりの活動タイムがあります。作文・書道・英語などいわゆる“お稽古”ではあるのですが、それぞれの知識や技術を身に付けることよりも、自分の考えや気持ちを表現するチカラ、相手のことを考え理解するチカラ、何でもやってみようとする柔軟性、人の話を聴く姿勢や態度、集中力などなど、これから生きていくのに必要な個人のチカラをつけることをより重視しています。

また、子どもたちが自分で考え、話し合い、そして行動・解決する機会も多く設けています。例えば、お誕生日会では、何をするか・どんなプレゼントがいいかなど、全て子どもたちで考えて決めています。

夏休みなどの長期休みのプログラムもキッズコムならではと自負しています。

 

★プログラムに対して子どもたちは何て言ってますか?

 

基本的にはみんな何でも楽しんでくれています。

ものによっては、「それは好きじゃないからやりたくない」と言う子もいますが、基本的には全員参加。小学生のうちは好き嫌いの幅はまだまだ広がりますから、”やってみよう”といろんなことを経験すべきだと思っています。

勉強するときの姿勢とか挨拶とか、口うるさく言う部分もあるので、そういうのは「いちいちうるさいなぁ」と思っているかもしれません、笑。


★今後はどんなことにチャレンジしてみたいですか?

 

子どもたちに、自分が憧れている仕事に就いている人と会ってもらってインタビューとかさせてみたいですね。

あとは、何でも自分たちでしなくてはいけない環境で過ごさせてみたいです。無人島でのキャンプとか、笑。


★これから、リ・チャレンジしようと考えているママたちへエールをお願いします

 

やりたいことが具体的になれば、自然とそのアンテナが立ち、情報とかいろいろなものがキャッチできます。

「何かしたいなぁ」という具体的ではないところから一歩踏み出すには、いろいろなところに顔をだしてみるとか、いろいろな人の話を聞いてみるとか、やはり行動するのが一番かなと思います。

小さくても一歩出せれば、次の一歩が出しやすくなりますよ!ママも”やってみよう”と勇気をもって踏み出してみましょう!キッズコムでもママたちの学びの場をつくる計画がありますのでぜひ利用してください!宣伝になってしまいましたが、笑。



学童型子どもコミュニティ・キッズコム

住所:芦屋市公光町10-14 フラッテロアシヤビル(阪神芦屋駅前・パントリーのビル)

TEL:0797-25-1557  MAIL:info@kidscommunity.jp