~あなたがあなたらしく輝くために、私が出来ること~

 

カラーサロン「studio prism」  奥野 香代さん

 

 

 

 

経歴をお聞かせください。

 

広告の仕事がしたいと単身で渡米、アメリカの大学に編入して、グラフィックの勉強をし、メーキャップアーティストとして働いていました。

6年間広告会社でアートディレクターとして働いた後、メークアップアーティストに転職しました。それからの経験を踏まえて帰国後さらにカラーの勉強をしました。


キャリアウーマンだったのですね!カッコいい!

 

ありがとうございます。子育ては日本でしたいと思い、帰国して6年。4年目に「あなたがあなたらしく輝くために」をコンセプトに、カラーサロン「studio prism」を開業しました。


「あなたがあなたらしく輝くために」というコンセプトに、まず惹かれたのですが。

 

結婚したら、妻になり、母になります。周囲の人の期待や自分が思う理想の妻や母親像にとらわれてしまうことって、多かれ少なかれあると思います。だけど、それまで生きてきた「自分」をなくさないでいい、ということを、女性、特にお母さん達に伝えたいと思い、サロンを開業しました。


サロンでは具体的に何をされていますか?

 

子育て中のお母さん達の外面・内面、そして子育てを、色の効果でサポートできれば、という思いで活動しています。

パーソナルカラー診断で、お客様の似合う色やメイクを提案したり、カラーセラピーで気持ちの整理や気づきをサポートします。

そして、子育て面でのサポートは、親子で取り組んでいただける、色育(いろいく)講座です。

「studio prism」 に来ていただき、お客様が自分自身の色を見つけ、自分らしく輝いていただけたら・・・と思っています。


色育(いろいく)という言葉を初めて聞きました。

 

簡単で楽しい教材(絵本・塗り絵)を通して、3つの力(集中力、想像力、コミュニケーション力)を育むことができます。

例えば、ぬり絵でも良いし、色の連想ゲームでも良いし、毎日、親子で色を使って遊んでみてください。色遊びをしながら、3つの力が育まれ、親子の信頼関係も深まります。


親子が一緒にぬり絵などを楽しむ時間を持つことも「色育」ということですか・・・?

 

私も今、子育てをしながらサロンを開業し、忙しい日々ですが、限られた時間を上手に使って、子どもとのコミュニケーションを大切にしてほしいと思います。

お風呂の時間、寝る前の時間など、毎日5分でいいので、その時間だけは、“ながら”ではなく、真摯に子どもと向き合うことが、子育てにおいて重要なのでは。と考えています。

“ママが自分を認めてくれる”という安心感があることで、ひいては“自分のことを好き”といえる子どもに育つのではないでしょうか。


これから何か始めたいと思っているママ達へ、アドバイスをお願いします。

 

「子育て中だからできない」と諦めるのではなくて、「今、何ができるか?」と考えてください。やりたい事に向かっている、と実感できる小さな事を少しずつでもやる事で、下ではなく前を向いていられると思います。できないことはありません。結婚、出産、子育てを経験したからこそできることがあるはず。


何をやったらよいか分からない・・・というママも少なからずおられるようですが・・・

 

家族・家庭環境・金銭面など、何も制約がない状況であれば何をしたいか?と想像してみてください。思いつくままに紙に書き出してみると、自分の気持ちが見えてくると思います。

「妻であり、母である前にの自分をなくさなくて良い」と語る奥野さんの言葉に、

 深く感銘を受けました。

 理想の「妻像」「母親像」に囚われて、本来の自分らしさを忘れてしまってい

 ませんか?

 子育てに専念していると、社会から取り残されていると感じるママも多いと

 思いますが、子育ても立派なキャリア。経験は無駄ではないのです。

 インタビューをしながら、奥野さんからセラピーをしていただいたような気が

 して、胸のつかえが取れて、とても前向きな気持ちになれました。

 いつかサロンにも伺いますね。今日は本当にありがとうございました!